2013/07/28

相対性理論/やくしまるえつこ好きに送る、Lampの音楽

TOWN AGE感想に引き続き、別の文を書いてみました。

相対性理論がお好きな方に向けて。
日本には、「Lamp」という知られざる超オススメのバンドがいるよ、という紹介です。
やくしまるさんのウィスパーボイスが好きな方も、きっと気に入るはずです。






■Lamp - 木洩陽の季節

Lampは、染谷大陽・永井祐介・榊原香保里の男2名、女1名からなる日本のバンドです。
男女ツインボーカルから紡がれる美しいコーラスや
時に複雑で、時にキュンと来るメロディーライン・コードワークが魅力です。

インディーズでありながら、
日本のポップスを塗り替えるような曲を(人知れず)生み出してきました。
他バンドと比較して、頭2つ分くらい抜きん出た作編曲ができる方々です。

上記の「木洩陽の季節」という曲では、
キャッチーなメロディーラインとともに、
やくしまるえつこさんと、榊原香保里さんの声質の共通性が感じられるかと思います。
とてもはかなげで耳に残る声です。

榊原さんの声は、やくしまるさんに比べ、より繊細でやわらかさをもっています。
コーラスとして入ると他の楽器と混ざり合い、優しく包むような音になります。





■Lamp - 雨降る夜の向こう

こちらは、男女コーラスが好きな方は感涙ものの曲。

「雨降る夜の向こう」は
練りに練ったコードワークと、職人芸的なコーラスが美しい珠玉の一曲。
どれだけの時間をこの編曲に費やしたのだろうと思ってしまいます。
他に並ぶ者のない独特なサウンドです。

冒頭、永井祐介さんのボーカルより始まります。

真部脩一さんと永井祐介さんの声も似ていますね。
こういう優しい声質が僕は本当に好きで、
男女ユニゾンでゆるやかに歌い上げられると感動してしまいます。

そして、榊原さんのサビ。ストリングスも相まって幻想的です。
こんな歌い方が出来る人は他にいないかもしれません。





■Lamp - 空想夜間飛行

 ・相対性理論の音楽はノリと独創の一点突破
 ・Lampの音楽は丁寧で複雑で多層的

という意味では音楽性は真逆ですが、
往年のポップスを踏襲・消化してオリジナリティを付加する姿勢や
各曲ごとに必ず「おっ」と思わせる新しい提案が入っている点が共通しています。

ボーカルアレンジが似ている、というのはもちろんのこと、
相対性理論の遊び心が好きな御仁だったら
きっとLampの遊び心も気に入るんじゃないかな、と思います。

「空想夜間飛行」は、ブラジル音楽やシティポップの影響が色濃く
もしかしたらハウス・クラブミュージック好きにも届くかもしれないくらいの
ジャンルを越境する音楽です。
たくさんの音楽の上で遊び、オリジナルを作り出している。

冒頭からツインボーカルが冴え渡り、半音階メロディーが美しい1曲です。
何回聴いても新鮮な響きにはっとさせられます。



やくしまるさんの歌唱が好きな方は気に入っていただけるかも。
Lampは、日本を背負って立てるくらい良いバンドだと思います。

■過去記事


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