2013/12/21

相対性理論の音楽から、シンプルなアレンジを学ぼう

相対性理論の
真部脩一さん・永井聖一さんによる単純明快なアレンジ手法
2つのフレーズの結合について学びます。

まずはこちら。




動画の秒数で提示したので、お暇な方は追ってみてください。

■相対性理論 - チャイナアドバイス
0:18 間奏ギター           (ラミドレー)
0:33 Aメロ               (うぉーあいにー)
1:47 間奏ギター+Aメロ    (ラミドレー + うぉーあいにー)

2つの異なるメロディーが、曲の後半で結合するというアレンジ手法です。

これにより、既存のフレーズから新しい響きを生み出しています。
シンプルでロマンチックですね。

相対性理論には、このアレンジ手法で作られた曲がたくさんあります。
雰囲気をつかむため、続けて見ていきましょう。


■相対性理論 - シンデレラ
0:09 前奏ギター        (ファラソミー)
1:25 サビ               (ツーストロークの)
2:56 前奏ギター+サビ    (ファラソミー + ツーストロークの) 


■相対性理論 - テレ東
0:01 前奏ギター      (ララミソッソー)
0:17 Aメロ            (チャンネルをテレ東に)
2:10 前奏ギター+Aメロ (ララミソッソー + あいつきっーとさわやかに)


■相対性理論 - 品川ナンバー
0:01 前奏シンセ                            (ラソ・ミレ)
2:29 Cメロシンセ                    (ラドッミッソッレ)
3:12 前奏シンセ + Cメロシンセ    (ラソ・ミレ + ラドッミッソッレ)


■相対性理論 - 小学館
0:01 サビ              (きょうから三週間)
0:13 間奏ギター          (レミレミレラ・ソッミー)
2:50 サビ + 間奏ギター        (きょうから三週間 + レミレミレラ・ソッミー)

よーく聴くと、左側から間奏ギターが聴こえてきます。

こうやって続けてみていくと、
相対性理論の音楽ってシステマチックなんだなあ、と感じられるかと思います。
独自のルール=ソフトウェアがあるんですね。


***


上記の派生として、

前半のギターフレーズが、Cメロと結合
というアレンジをチェックしておきましょう。

こちらもとてもシンプルです。


■相対性理論 - 四角革命
0:48 間奏ギター         (レミソレミラレミ)
3:01 Cメロ + 間奏ギター   (きっとーああー + レミソレミラレミ)

前半のフレーズが、時を経てCメロとともに再登場します。


■相対性理論 - ミス・パラレルワールド
0:58 Bメロギター                 (ファミレファミレファミ)
2:40  Cメロ + Bメロギター  (あなたはちょっと + ファミレファミレファミ)


■相対性理論 - ふしぎデカルト
0:37  Bメロギター         (ソソドソレドソド)
2:18  Cメロ + Bメロギター   (あなたが霊でもー + ソソドソレドソド)


聴けば聴くほど、彼ら独自のシステムが見えてきますね。
自由闊達そうに見えて、そこには様式美が隠れています。

この傾向は、特に4人体制時の旧アルバムで顕著でした。
シンプルなバンドサウンドだからこそ、
フレーズの組み合わせが明確に聴こえてくるのだろうと思います。

近作(Town Ageや、真部脩一・ハナエ十戒クイズなど)では、
音数の増加や、凝ったアレンジが増えたため、明確な構成は見えにくくなっています。
注意深く聴いてみてください。


***


まとめ:

相対性理論は、
フレーズの結合により新しい響きをつくるというアレンジ手法を用いている。

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